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回避無宿

それは名曲であった!

金曜夜のお楽しみ!『セーラー服と機関銃』第2話見ました。

個人的にはお話の終盤の盛り上がり(泉が組長としての意気地を見せ付けるくだり)から、大円団(町の皆さんが目高組を讃える)までの展開が「いまいち好きじゃねー」ですけど、あれはあれでお話としては正しいと思いますので、さっさと納得して来週に期待しましょう。


このドラマ、コメディーと謳ってるだけにオーバーなアクションやバラエティー番組のような演出が所々顔を出しますが、笑う部分を無理に強調させるよりも、まずキャラがしっかり作ってあって、その上でキャラに対する見てる方の思い込みを増幅させる演出を入れて「ニヤリ」とさせる何気ない笑いの方が私は好きです。

例えば元SEの組員タケシが、組が襲撃にあって事務所がめちゃくちゃになった後もPCのケースを大事に抱えていたりとか、ホトケの金さんが事務所の机の上で、愛用の扇子に筆で文字をしたためていたりとか・・・・



あと今回改めて気付いたのですが、オープニングがなかなかいいですね。
この物語の世界観を見事に表現していますな。
もちろん主題歌と合わせてですけど。

その世界観といえば、それを表す大事なセリフが今回出てきましたよ。
金さんが佐久間にさり気なく言います。
「あっしらの性分ですな。守るもんがなきゃ生きるハリがねえ。」

オープニングで浅草の雷門の商店街(?)を歩く泉に、ひとりまたひとりと目高組の組員が合流して、皆同じ歩を歩みます。
組員の皆さんコワイ顔をしていますが、あれは自分の守るものを脅かされたことへの怒りの顔なのです。
そしてその皆さんは、泉にとって大切な守る人たちだったのです。
そして泉を大切に思い、守る人たちだったのです。
主題歌の歌詞と合わせて、セーラー服と機関銃の物語を知っている人には切なく、まだ知らない人たちにはこれからの悲しい展開をさり気なく刷り込む・・・いいオープニングに仕上がってますね。
長澤まさみさん演じる泉も、目高組の皆さんが命を懸けても守る価値のある女にだんだんなっていくでしょう!

それと今回のお話の中で、泉が生徒手帳にメモを取るシーンが度々出てきて、若い組員のヒデキとケンジを再三イラつかせますが、【メモ】というのはセーラー服と機関銃の大事なキーワードなのですよ。
主題歌の歌詞にあるじゃないですか。

いつの日にかボクのことを思い出すがいい
ただ心の片隅にでも小さくメモして・・・

(歌詞 来生えつこさん)

おー、マニアも納得ですよ。
やっぱり好きだな。この歌。この物語。
by roran | 2006-10-21 17:36 | ザツダン